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オンライン部分放電監視・診断システム
DAC-PD-10

従来の予防保全から、オンライン診断による効果的な予知保全へ
メンテナンスの手間とコストを軽減し、設備稼働率の上昇・生産性向上に貢献

高電圧回転機の部分放電をオンラインでモニタリング
部分放電とノイズを分離し、正確にリスクを評価


■設備を停止させずに、容易に診断可能         
■モニタリング診断を行うことで、絶縁不良を早期に検出
■発電需要が逼迫する時期でも、フル稼動状態での設備診断が可能
■部分放電波形により、部分放電発生部位を特定
■予兆を察知し、適したタイミングで静止診断試験の計画が可能

設備の性能・稼動を維持するための診断として、部分放電試験が有効です。

高電圧回転機で発生するPD波形には、絶縁劣化に起因する情報が含まれており、設備の絶縁不良を検出することができます。
とりわけ運転中に発生する部分放電を解析することは重要です。

オンライン部分放電監視・診断システム DAC-PD-10は、三相回転機で発生するPDをオンラインでモニタリングする監視・診断システムです。設備を稼動したまま診断できるため、機器や設備のトラブルをいち早く察知することができます。
オンライン測定における最大の問題であるノイズを、ハード・ソフト両面から対策し、分離・識別を可能としました。
検出したPDのパターンを解析することにより、PDの発生要因を特定し、リスク評価を行うことができます。

システム構成(一例)

カップリングコンデンサ及び検出器使用時接続例

高周波CTによる検出接続例

実測動画

解析・診断ソフトウェア

PDとノイズとを分離し、PDを発生源ごとに識別

<三相相関図>

三相相関図において、PD信号は発生相の軸の近くに表され、ノイズは中心に集中するか若しくは分散する。
信号の分布から、PDとノイズとを分離し、Q-φグラフに描画することで、PDパターンを識別し、リスク評価を行うことができる。


(Q-φグラフ1~3はIEC60034-27に基づくPDパターン評価一例)

Q-φグラフ1

Q-φグラフ1

U相のボイド放電

Q-φグラフ2

Q-φグラフ2

V相の沿面放電

Q-φグラフ3

Q-φグラフ3

ノイズ

部分放電電荷量Qmのトレンドを監視

絶縁劣化が進むと、部分放電電荷量Qmは大きくなる。
トレンドグラフ上でQmが急激な増加傾向を示したら、検出した信号を三相相関図に描画し、発生源がPDかノイズかを識別して分離する。
分離した信号をQ-φグラフに描画し、PD発生要因を解析することで、効果的なリスク評価が可能となる。

測定対象

高圧モータ
水力発電機
火力発電機
大型風力発電機

特徴

光アイソレート・バッテリー駆動により安全性とS/N比を向上
測定周波数帯域の中心周波数・帯域幅を任意に設定可能
測定信号をソフトウェア処理することでPDとノイズを分離
分離されたPDの詳細解析により発生原因・箇所を推定し、正確にリスクを評価
放電レベルをトレンドグラフで表示し、その変化から絶縁劣化の進行を予測

基本構成アイテム

PDコンバータ

各相からの測定信号をデジタルデータに変換します。

オプティカルインターフェース

3相それぞれのPDコンバータをコント
ロールし完全同期測定を行います。
光ファイバーから信号をPC送信用に
変換しインタフェース(USB、LAN)経由
でPCへ接続できます。

検出器

各相ごとのカップリングコンデンサから
信号を検出します。(分圧器兼用)
 
 周波数帯域   600kHz~40MHz
 最大使用電流  50mA
 試験周波数   10Hz~400Hz
 分圧コンデンサ 0.47μF

カップリングコンデンサ

 
信頼性の高いエポキシ樹脂製コンデンサを採用
 
定格電圧 静電容量
  12kV 150pF
  24kV 125pF
  36kV 83.3pF

高周波CT (CTによる検出の場合)

分割式で広帯域の周波数に対応
 周波数帯域 10kHz~100MHz
 最大電流  39.3A
 有効内径  φ31

製品カタログ

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